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海水から金を取り出せ! ドイツの苦肉の策

1914年6月にオーストリア・ハンガリー帝国の皇位継承者であるフランツ・フェルディナント大公がセルビアの青年に暗殺された事件――世に伝わるサラエボ事件をきっかけとして勃発した第一次世界大戦は、ドイツ・オーストリア・オスマン帝国らからなる中央同盟国と、イギリス・フランス・ロシアを中心とする連合国との総力戦であった。戦いは1914年から1918年まで、実に4年間にも及び、ヨーロッパの主戦場のほか、アフリカ、中東、東アジア、太平洋、大西洋、インド洋にいたるまで、世界各地で戦闘行為がおこなわれていた。この戦いはアメリカの介入もあって連合国の勝利で終わり、敗者となったドイツには1520億マルクにも及ぶ巨額の賠償金が課せられることになった。
この1520億マルクとはどれほど巨額の賠償金だったのか。当時のドイツの経済状況は国民純生産額は約524億マルク、中央政府収入が約20億マルク、中央政府支出が約35億マルクである。この巨額の賠償金を、連合国は戦争で疲弊しきったドイツに対し、30年間に渡って支払うよう要求したのである。それもマルクではなく外貨で、である。
当然、こんな巨額な賠償金を支払う能力などドイツにはない。そのため、苦肉の策として考案されたのが海水から「金」を抽出するという研究であった。
海水には多種多様な物質が溶けており、地球上の海水にはなんと推定で50億トンもの金が含まれているということがすでに知られていた。これは地上に存在するといわれている金の量の(推定24万トン)を遥かに凌駕する規模である。ドイツとしては是が非でも欲しかったに違いない。
しかし、問題は抽出方法であった。海水から1グラムの金を抽出するためにはなんと2万トンもの海水を煮詰めなければならず、そのための燃料費の方が高くついてしまうことが判明したのだ。これではとてもではないが、割にあわない。結局、ドイツは巨額の賠償金を工面することができず、絶望的な状況下へとおちいっていく。天文学的なインフレ、凄まじいリストラと失業者の増加、空前の大不況、そしてフランスとベルギーによるルール工業地帯への進駐など、ドイツにとってはまさに悪夢としかいえない時代が到来したのだった。
ドイツ人の鬱屈は日増しに高まっていき、そして状況が極限までいたった時、出現したのがヒトラー率いるナチスであった。そして世界は再び世界大戦へと突き進むことになるのだが、それはまた別の話である。
ちなみに、現代においても海水から金を効率よく抽出する方法は存在しない。
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